201802/15
厚生労働省が報告している平成25年の国民生活調査では、要支援者において介護が必要になった要因の第3位に骨折・転倒が挙げられています。
人口1000人当たりの転倒・転落による救急搬送件数は、後期高齢者15.9件、前期高齢者6.3件、成人1.9件。後期高齢者の転倒・転落による救急搬送は成人の約8倍となっています。転倒は健康寿命を縮める危険性を持つ、身近な事故なのです。
また、高齢者の救急搬送割合の高い場所は住宅であり、季節は冬が多いことが示されています。
では、高齢者の住宅での転倒を予防するにはどうすればよいのでしょうか。
高齢者は若者よりも転倒事故の物的要因になりうる段差を視認しにくい上、視環境が視力に及ぼす影響も甚大です。
つまり、少し暗いだけでも段差が見えにくくなってしまい、移動中に転倒しやすくなるのです。
さらに、高齢者の転倒事故の発生時の動作は、移動中が最も多く、その行先はトイレが最多であったとの報告があります。
皆さんはふと目覚めてトイレに行くとき、寝室・トイレ間の照明を点灯していますか?
現在の照明設計は昼間や夜間活動時を想定しており、夜間就寝時の照明についてはあまり考慮されていないことが多いです。
そこで、寝室・トイレ間の動線をチェックしてみましょう。
どうでしょうか。チェックが多いほど、夜間の転倒を誘発する要因が多いことになります。このことから、高齢者の夜間に起きる転倒を防止する方法として以下のようなものが挙げられます。
1. 寝室とトイレ間の動線に、センサー式の足元灯(照明)を設置する。
2. 寝室とトイレ間の動線に、荷物や家電製品のコードがこないようにする。
3. 寝室とトイレ間の動線に、じゅうたんなどの敷物による段差を作らない。
4. 寝室とトイレ間の動線に伝って移動できるよう手すりを設置する。
住宅環境を改善することで、転倒を予防することができます。
生活行為を遂行する際には、負担なく効率的に行えるようにする環境の実現が必要で、
それらが健康寿命を延ばしていくことにつながると思います。
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