201702/01
長年住みなれた我が家では、「転倒の危険がある」と言われても、いまいちピンとこない人も多いことと思います。そこで今回は、家庭内でつまづいたり転んだりしやすい原因をピックアップしました。各項目から、家の状況に近いものを選択しすべての項目の点数を足してみて、得点が低いほど、家の危険度が高いという事になります。早速、あなたの家の〝転倒危険度〟を診断してみましょう。
靴を脱ぎ履きしたり、荷物を置いたりと不安定な姿勢を取ることが多い玄関。最近はバリアフリーの目的もかねて、上り框(かまち)に段差がない住宅も増えています。段差がある場合は小さなベンチを置くなど、座って靴を脱ぎ履きできるようにすることも有効です。
階段に手すりのある住宅は近年増えていますが、加えて玄関や廊下などにも手すりがあることで、より安全な自宅へと生まれ変わります。手すりを設置する際には、高さや握りやすさも考慮しましょう。
総務省の調査によると、浴室の22.5%に手すりが取り付けられています。滑りやすい浴槽への手すり設置は有効ですが、入口から浴槽まで続く横型の手すりがあれば、さらに安全です。
最近は、浴室の床を掘り込んで浴槽を設置している家庭も増えました。これなら足を引っ掛ける心配がないため、高齢者も安心です。工事が必要になりますが、リフォームの際には検討したいですね。
水で濡れるため、とても危険な浴室の床。いくら注意していても、ふとしたきっかけで転んでしまうことはあります。クッション性のあるマットを敷いて、万が一の転倒に備えましょう。
床に物が置いてあると、それ自体を踏んで転ぶことがあり、特にチラシや新聞などは滑って危険です。また、壁際の手すりが握りづらくなってしまいます。きちんと収納場所を決めて、快適に暮らせるようにしましょう。
足ふきマットなどの裏面に、滑り止めはありますか?ホームセンター等で販売されている、マットの下に敷く滑り止めシートなども活用して、対策を心がけましょう。
引き戸のレールや、水まわり部分での浸水を防ぐ小さな段差。こうした「ちょっとした段差」がつまづきの原因となります。段差をなくすことが一番ですが、目立つ色のテープなどで判別しやすくすることも、手軽にできる対策です。
いまや大半の住宅で見られるフローリングの床。掃除が便利などメリットも多いですが、滑りやすいという一面もあります。手すりなどをうまく取り入れましょう。
歩いていて、コードを足にひっかけた…誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。なくすことは困難ですが、壁際に沿って固定したり、カバーをしてひっかけないようにしましょう。
敷物を敷いていると、それ自体が滑る危険のほかに、ヘリに足をひっかけたりすることも。また、意外に危ないのがホットカーペットのリモコン部分。少し盛り上がっていて、足を引っ掛けやすいので要注意です。
かかとのないスリッパは、どうしてもすり足になるため、つまづきや滑る原因になります。底が滑らない材質のルームシューズなら、足先を保護する役目もあり一石二鳥です。
部屋の照明が暗いと、床の状態が確認しづらく危険です。照明を明るいものに取り換えるとともに、暗くなると自動で転倒する補助照明を、廊下やトイレに導入するのも有効。その際は、床や壁から飛び出て段差にならないように配慮しましょう。
■0~6点:
自宅の中は転倒の危険がいっぱい。手軽にできる対策から始めましょう。
■7~14点:
まだ一部に危険な場所が残っています。安心して暮らせるよう、この機会にもう一度見直しましょう。
■15点以上:
危険度は低い状態です。さらなる対策とともに、常に手すりを使う、足下をよく見て歩くなどを心がけましょう。
ここで取り上げた点のほかにも、危険は潜んでいるかもしれません。家族みんなで話し合い、さらに安心して暮らせる我が家を目指しましょう!
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