202010/22
転倒事故による骨折は、高齢者の余命に影響を及ぼすといわれるほど重大な怪我です。骨折箇所によっては寝たきりとなってしまう可能性もあり、精神面を含めそのダメージは小さくありません。高齢者を自宅介護されている方にとっては、家族はいつまでも元気で、そして自立して生活してほしいものです。今回は高齢者の転倒予防に役立つ、是非家で使いたい手すりをご紹介します。
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東京消防庁が救急車の出動理由のうち、65歳以上の搬送者について怪我の理由を調査したところ、その約7割が転倒によるものでした。また別の機関の調査によれば、怪我をした場所は住宅内が約8割で大半を占め、普通の道で転倒した割合は1割以下でした。
転倒事故の大半を占める住宅内の内訳は、自室内での転倒が約半数、あとは階段、キッチンやダイニング、玄関、浴室と続いています。
このようなデータを見ると、高齢者の転倒事故を防ぐためには住宅内での転倒予防対策がとても重要だということがわかります。もし高齢になったご両親と同居されているのであれば、この事実は他人事ではないでしょう。
ではそもそも、なぜ高齢者は住宅内で転倒することが多いのでしょうか?高齢になると外出の機会が減ることも要因だと思われますが、そのほかにも理由がありそうです。
高齢者が住宅内で転倒する理由の一つ目は、住宅の建て方にあります。住宅が戸建ての場合、多くの高齢者は自分が若いときに注文で、もしくは建て売りとして購入した家にそのまま居住しています。もしあなたがご両親の建てた家に同居しているなら、この事情はよくおわかりになるでしょう。極端にいえば、以前に購入した戸建て住宅は若い人向けに作られているので、転倒事故が起こりやすいのです。
また近年は戸建てよりもマンションの購入件数が伸びており、マンションの場合、新築・中古に関わらず高齢者に向けた対策はほとんどされていません。これはマンションのディベロッパーが、購入者のターゲットを主に20代後半から40代後半としているからです。したがって多くのマンションは、高齢者の転倒事故が起こりやすい状況だといえるでしょう。
高齢者が住宅内で転倒する二つ目の理由は、高齢者自身の問題です。高齢者は加齢により足腰の力が弱くなり、ちょっとしたことでつまずいてしまうようになります。また意外と知られていないのが、視力の低下による転倒です。高齢者は、若い人が思う以上に視力が低下しています。年を追うごとに暗いところで目が利かなくなり、遠くのものも見えにくくなります。また白内障の発症率は75歳で85%ともいわれており、進行すれば床面の段差や小さな障害物が判別しにくくなります。
高齢者の転倒事故を防ぐには、この二つの理由を理解した上で対策を行わなくてはなりません。
高齢者が住宅内で転倒する一つ目の理由を解消する一方法は、住宅を高齢者向けにリフォームすることです。ただしこれは費用面でハードルが高く、マンションなどであれば構造上の理由からも大規模なリフォームは難しいのが現状でしょう。このような場合は、先述した住居内で転倒事故の多いところにピンポイントで対策する方法がおすすめです。たとえば自室や廊下、玄関や浴室に手すりを設置するだけでも、転倒事故はかなり防ぐことができるでしょう。
ご高齢者と同居していれば、何かをするたびにすべて介助することも考えられます。ただし自宅介護の場合は、ご本人に自立して生活してもらうことが何より大切です。介護をされる側からすると、助けてもらうことは嬉しい反面、常に申し訳ない気持ちが拭えないものです。「自分でできる」という自信はご本人の励みにもなり、それが明日への活力になります。
自室内での転倒事故が多いのは、自分でできると思ってしたことができなかった結果ともいえるでしょう。ご高齢者を自宅介護する場合には、自立を支援するつもりで一緒に転倒事故への対策を考えましょう。
では実際に、自宅に取り付けても違和感のない、おしゃれさと機能性で選んだ手すりを見ていきましょう。
http://www.qunetto.co.jp/products/tendo/
くねくねの手すりで有名な株式会社クネットの製品です。
世界の天童木工とのコラボ作品で、木製でデザイン性が高いだけではなく、400kg超の重量圧にも耐えられる強度があります。つかみやすい曲線は機能性もよく、インテリアとしても美しいので、家具として調和するのではないでしょうか。
https://www.mazroc.co.jp/products_1/detail/10407381/CB_01
マツ六株式会社は2021年に創業100年となる住宅建材の専門商社で、手すりの先駆的開発で知られています。
ユニットバスへの取り付けにピッタリな手すりです。マンションはもちろん、最近は戸建てでもユニットバスが設置されている住宅が増えてきました。手すりをユニットバスに取り付けようとする場合、一番の問題は壁の薄さです。大抵の場合はユニットバスメーカーが用意した専用オプションを使うことになるのですが、マツ六のBAUHAUS ソフトアクアレールは磁石が付く壁(化粧鋼板壁)であれば、ネジ6本で取り付けが可能です。
BAUHAUS ソフトアクアレールには、直線だけでなくさまざまなタイプが用意されているので組み合わせは無限大です。
なお、マツ六株式会社のHPには手すりの選び方(PDF)が紹介されています。参考にしてみてくださいね。
https://sumai.panasonic.jp/sumai_create/livingideas/#!idea57
電器メーカーとしてだけでなく、住宅設備メーカーとしても有名なのがパナソニックです。この製品はL型のセットですが、ほかにもI型などさまざまな手すりを販売しています。パナソニック以外にも多くのメーカーが住宅用の手すりを販売していますが、この製品は高品質で、玄関などに設置しても違和感のない高級感ある作りが特徴です。
https://www.mazroc.co.jp/
nimoneは手すりとしてだけでなく、さまざまな用途に使える「手すりらしさのない手すり」です。nimoneは、ネジ止め位置が一直線に並ぶシンプルな設計。取り付けに多くの工具は必要なく、女性でもドライバー一本で設置可能です。家族が必要だなと思う場所に取り付けて、扉の引き手やタオル掛け、ハンガーをかけるバーとしても使えます。お年寄りだけでなく、家族全員の安全と快適な暮らしを支えるユニバーサルデザインが魅力です。
https://www.aronkasei.co.jp/anju/products/nyuuyokukaigo-yokusoutesuri/533686/
浴室では転倒のほかに、浴槽への転落についても留意しなければなりません。水に濡れた床はもちろん滑りますが、浴槽をまたぐ際に手や足が滑ることも考えられるからです。トイレ同様、プライバシーが重視される空間でもある浴室では、高齢者の自立支援に一層気を使う必要があります。
この製品は、取り付けやすさやユニットバスへのダメージが少ない設計が特徴となりますが、グリップの色(緑、紫、赤)が選べることも長所です。先述のように高齢者は視力も低下しています。白色の多い浴室内で、掴むべき場所がしっかり見えることも大切なのです。
手すりを選ぶ際に気を付けることは、利用するご本人(高齢者)の意見をよく聞き、介護する側の思い込みだけで物事を進めないことです。また、施工業者へ依頼して家中大掛かりなリフォームをする必要はありません。DIYで行える範囲でも十分なバリアフリーになります。住宅建材のアウトレットサイト「建材サルベージ」のようなサービスも活用して、費用を抑えることも可能です。無駄な出費をしないためにも、介護方針はお互いによく話し合って決めていきましょう。
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