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201807/13

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手すりの設置で転倒激減! バリアフリー最先端の寺院「大本山 中山寺」

兵庫県宝塚市にある中山寺。真言宗中山寺派の大本山、そして聖徳太子創建と伝わる日本最古の観音霊場として、代々皇室や武家から庶民にまで信仰されてきました。中山寺は古くから子授けや安産のご利益でも知られていましたが、明治天皇のご生母である中山一位局が、こちらで腹帯「鐘の緒」を受け明治天皇を平産されたことで、一段とその名が広がり全国から参拝者が訪れるようになりました。

このお寺を訪れると、最初に目を引くのは真っ青な五重塔。約400年ぶりに平成29年に再建されたばかりで、五重塔としては珍しい青色は東方を守護する青龍をイメージしています。しかし驚かされるのはそれだけではありません。まずお寺の入り口である山門にはエスカレーターが。さらに右奥に回り込むと、エレベーターまで設置されているのです。さらにスロープや手すりも随所に配されているなど、随所に徹底したバリアフリー化が施されています。

古い歴史を守りつつも、現代の参拝者のために進化を遂げた中山寺。今回、中山寺の谷本恵隆氏にお話を伺いました。

中山寺は、昔とずいぶん印象が変わったようですが。

「開創1400年記念事業として改修が行われたからでしょう。本来は開創1400年となる平成7年の1月18日から着工する予定でしたが、その前日、阪神淡路大震災が起こりました。総持院、華蔵院などの塔頭に甚大な被害を受けましたが、観音様のご加護によるものか、本堂だけは奇跡的に被害をまぬがれることができました。その後は復興に務めて諸堂を新改築して平成9年に完成しました」

中でも目を引くのは、真っ青な五重塔ですね。

「これは平成29年に再建したもので、他にはない深い青色をしており、東方を守護する聖獣、青龍の名を冠して「青龍塔」と名付けられました。この塔にはネパールの寺院より請来されたお釈迦さまの御舎利が安置されています」

そして、もう一つ目を引くのは、境内にあるエレベーターやエスカレーターですね。

「もともと中山寺に参拝される方々は、安産祈願ということもあって、車いすやベビーカーで来られる方が多いのです。さらに全国的にもバリアフリーの設備が充実してきたこともあってか、ここ5~6年は車いすで参拝される方が増えたように感じます。そこで、改修工事にあたってエレベーターやエスカレーターつけることを計画したのです。しかし工事着工の前日に震災を経験し、あらためて震災復興事業の一環として安全性にも配慮しながら綿密なバリアフリー計画を立てたという経緯です」

車いすやベビーカーで、本堂まで上がれるということでしょうか。

「そうです。本堂までのルートには、エレベーター3基とエスカレーター2基が設置されていて、本堂、大願堂、大師堂、五重塔など主要なお堂には、車いすやベビーカーでスムーズにお参りできるようになっています」

これらのバリアフリーへの改修は、思いのほか境内の雰囲気に溶け込んでいますね。

「境内の雰囲気のなかで違和感のないよう、景観については考慮しました。昔ながらの石段に沿わしつつ、外観的にも朱色を使うなど外観的にも違和感のないようにしました」

お手洗いにもバリアフリーに配慮されているように思いますが。

「洋式の多機能のものに改修しており、手すりも設置しています。もちろんトイレに入るまでの動線においてもスロープを設置しています。スロープは随所にありまして、エレベーターやエスカレーターを使わずに本堂まで登りたいという車いすの方が利用してくださっています」

ここ最近で、新たに取り組まれたバリアフリー対策はどのようなものでしょうか?

「お堂それぞれには、そこに昇り降りするための階段の左右に手すりが付いていましたが、参拝者の方が階段を降りる際、建物の柱の関係上、手すりが途中で切れてしまっていて最後まで手すりを持つことができませんでした。さらに階段自体が見えにくいこともあり、最後の数段で転倒される方が増えてきていたのです。その予防として、昨年末に新たな手すりを階段中央部に追加設置したところ、転倒される方がほとんどいなくなりました。ここまで効果があることに私たちも驚かされました」


実際、参拝者の方々の反応はいかかでしょうか。

「ご参拝の方々からも『これええやんか』『助かるわぁ』という声を聞くことができています。手すりを新設して本当によかったと思いましたね」

これまで多くのバリアフリー対策に取り組んできた中山寺。新たな手すりを設置するだけで、転倒される方が格段に減ったという事例は、他の寺院にもバリアフリーへの取り組みのきっかけ作りとなるかもしれません。

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